2025.08.21

聖地「出羽三山神社」の結婚式・ご利益・アクセス完全ガイド


【2025年版】生まれかわりの旅へ。聖地「出羽三山」の結婚式・ご利益・アクセス完全ガイド


 


都会の喧騒から離れ、自分の過去・現在・未来と向き合う旅に出てみませんか?山形県に位置する**出羽三山(でわさんざん)**は、1400年以上の歴史を持つ日本古来の山岳信仰の聖地です。


ここは単なる神社ではなく、三つの聖なる山を巡ることで心と体が清められ、新たな自分に生まれかわると信じられてきました。この記事では、出羽三山が持つ深い魅力、参拝方法、そしてこの神聖な場所で執り行われる荘厳な結婚式まで、旅を最高のものにするための情報を余すところなくご紹介します。


出羽三山神社の結婚式・神前式


■ 出羽三山とは?「過去・現在・未来」を巡る旅


 


出羽三山とは、羽黒山・月山・湯殿山の三つの山の総称であり、それぞれが我々の人生の異なる時を象徴しています。




  • 羽黒山(はぐろさん):現在


    豊かな実りをもたらし、現世の願いを叶える山。三山の中心であり、冬でも唯一参拝が可能です。




  • 月山(がっさん):過去


    祖先の霊が眠るとされる、静謐な死後の世界。高く美しい山容を誇ります。




  • 湯殿山(ゆどのさん):未来


    新たな生命が生まれる、万物創生の山。最も神聖な場所とされています。




この三山を巡る「三関三渡(さんかんさんど)の旅」は、一度死に、そして生まれかわるという、日本古来の自然観に基づいた精神的な修行なのです。


 


■ 三山の中心「羽黒山」の見どころ


 


多くの参拝者は、まず三山の神々を合祀する「三神合祭殿」がある羽黒山を目指します。ここだけでも見どころが満載です。


 


1. 随神門(ずいしんもん)と継子坂(ままこざか)

 


神域の入り口である随神門をくぐると、そこはもう別世界。美しい苔に覆われた石段「継子坂」を下り、清らかな祓川(はらいがわ)を渡ります。


 


2. 国宝・五重塔(ごじゅうのとう)

 


杉木立の中に静かに佇む、東北最古とされる国宝の五重塔。素木造り(しらきづくり)の塔は、華美な装飾がないにも関わらず、圧倒的な存在感を放ちます。


 


3. 2446段の石段参道

 


五重塔から山頂までは、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで3つ星に認定された、杉並木に覆われた石段が続きます。体力に自信があれば、ぜひ歩いて登拝してみてください。約1時間半、心身ともに清められるような体験が待っています。


(※山頂までバスや車で行き、帰りに石段を下るルートも人気です)


 


4. 三神合祭殿(さんじんごうさいでん)

 


羽黒山の山頂に鎮座する、厚さ2.1mもの茅葺屋根が特徴の荘厳な社殿。ここには月山・湯殿山の神様も合わせて祀られており、冬に他の二山が閉山している間も、三山の神々すべてに参拝することができます。



 


聖地で誓う永遠の絆「出羽三山神社の結婚式・神前式」

 


出羽三山神社の結婚式・神前式


 



1400年以上の歴史を紡ぐこの聖地で、二人の門出を祝う**「神前結婚式(神前式)」**を執り行うことができます。日本の原風景ともいえる深い自然と、人々の祈りが積み重なった荘厳な空間での和婚は、一生忘れられない記憶となるでしょう。


 


出羽三山神社の神前式の魅力


 




  • 国指定重要文化財での挙式: 挙式の舞台は、羽黒山の山頂に鎮座する**「三神合祭殿」**。2.1mもの厚さを持つ茅葺屋根の巨大な木造建築は、国の重要文化財に指定されています。この歴史と風格ある社殿で、雅楽の調べの中、厳かに愛を誓います。




  • 山伏の先導による参進: 修験道の聖地ならではの、山伏(やまぶし)が新郎新婦を先導して社殿へと向かう「参進の儀」は、他では経験できない特別なものです。




  • 四季折々の自然美: 春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季の移ろいが二人の門出を祝福します。特に国宝・五重塔や杉並木でのロケーション撮影は、格別の美しさです。




 


挙式の基本情報


 




  • 斎行場所: 羽黒山山頂 三神合祭殿




  • 初穂料(挙式料): 150,000円〜 ※挙式の形式により異なります。




  • プラン・手配: 挙式だけでなく、白無垢や紋付袴などの衣装、着付け・ヘアメイク、写真撮影、送迎バスなどを一括で手配してくれる結婚式場(グランドエルサン、東京第一ホテル鶴岡など)の専用プランを利用するのが一般的です。




※ご注意: 挙式は予約制です。詳細や最新情報については、**出羽三山神社公式サイト**や、提携している結婚式場へ直接お問い合わせください。




出羽三山神社の結婚式・神前式


■ 神秘の山々「月山」と「湯殿山」


 


 


月山(がっさん)

 


夏スキーでも知られる月山は、標高1984m。山頂にある月山神社本宮からの眺めはまさに絶景です。8合目までバスや車で行き、そこから約2時間半の登山となります。高山植物が咲き誇る天空の楽園で、過去の自分と静に対話する時間を過ごせます。


【開山期間】7月1日~9月15日頃


 


湯殿山(ゆどのさん)

 


「語るなかれ、聞くなかれ」の掟で知られる、出羽三山の中でも最も神聖な場所。ここでは社殿がなく、熱湯が湧き出る巨大な霊巌(れいがん)そのものが御神体です。参拝は撮影禁止、そして裸足で行います。その内容は、実際に訪れた者だけが知ることのできる神秘的な体験です。


【開山期間】6月1日~11月上旬頃


 


■ 出羽三山の巡り方とおすすめの時期


 


【ベストシーズン】


三山すべてを巡りたいなら、全山が開山している7月1日~9月上旬が唯一のチャンスです。特に夏は高山植物も美しく、最高のシーズンと言えます。


【巡る順番】


羽黒山(現在)→月山(過去)→湯殿山(未来)と巡るのが、生まれかわりの旅として伝統的な順路です。


 


■ 御朱印と宿坊体験


 




  • 御朱印: 三山のそれぞれの神社(羽黒山山頂、月山山頂、湯殿山本宮)で、個性豊かな御朱印をいただくことができます。三神合祭殿では、三山すべての御朱印をいただくことも可能です。




  • 宿坊(しゅくぼう): 羽黒山の麓には多くの宿坊が点在しており、宿泊が可能です。山伏が営む宿坊に泊まり、滋味深い精進料理をいただく体験は、旅をより一層深いものにしてくれるでしょう。




出羽三山神社の結婚式・神前式


■ アクセス方法


 


【公共交通機関】




  1. **JR羽越本線「鶴岡駅」**がすべての起点となります。




  2. 鶴岡駅から庄内交通バスを利用。




    • 「羽黒山頂」行きに乗車(約50分)。




    • 夏季は「月山8合目」行きや「湯殿山」行きのバスも運行されます。




    • ※バスの本数は非常に少ないため、必ず事前に公式サイトで時刻表を確認してください。






【自動車】




  • 山形自動車道「庄内あすひIC」または「月山IC」が最寄り。




  • 羽黒山へは山頂近くまで有料道路(羽黒山ハイウェイ)が通じており、大きな駐車場があります。




  • 月山・湯殿山もそれぞれ駐車場がありますが、夏季の週末は混雑が予想されます。




 


■ まとめ


 


出羽三山は、単なる観光地ではありません。壮大な自然の中で自分自身と向き合い、日々の喧騒で疲れた心をリセットできる特別な場所です。参拝はもちろん、人生の新たな門出を誓う結婚式の場としても、これ以上ないほど神聖で、心に残る選択肢となるでしょう。


※開山期間やバスの運行状況は天候等により変更される場合があります。訪問前には必ず出羽三山神社 公式サイトをご確認ください。


つばさ

神社挙式・和婚ウェディングプランナー。地元にある神社の御祭神を先祖に持つ家系に生まれ、神道と関わりを持って育つ。知識や経験を活かし年間400組以上のウェデイングをお手伝いしています。伊勢神宮・靖國神社の崇敬会にも所属。この記事では神社・和婚の素晴らしさを分かりやすく伝えて参ります。