2025.08.04

神社結婚式のデメリット7選とその対策

【後悔しないために】神社結婚式のデメリット7選と、その賢い対策を徹底解説


 


白無垢に身を包み、緑豊かな参道を歩む「神社結婚式(神前式)」


 


その厳かで美しい日本の伝統スタイルに、強い憧れを抱くカップルは年々増えています。


しかし、その一方で、素晴らしい魅力の裏には、事前に知っておかなければ後悔につながりかねない「デメリット」や「注意点」も存在します。


 


「憧れだけで決めてしまって大丈夫…?」


そんな不安を解消するために、この記事では神社結婚式のデメリットを包み隠さずお伝えし、そして、そのすべてを乗り越えるための具体的な対策をプロの視点から徹底解説します。


 


デメリットを知ることは、決して夢を諦めることではありません


 


むしろ、しっかりと対策を練ることで、満足度を何倍にも高めるための第一歩です。


ぜひ最後まで読んで、後悔のない最高の神社結婚式を叶えてください。


 


 


神社挙式,神前式,劔神社,挙式,会食会,少人数披露宴,ホテルウェディング,直方


 


 


1. 天候に左右されやすい(特に参進の儀)


神社結婚式の象徴的なシーンである、雅楽の音色と共に神職や巫女に続いて境内を歩む「参進の儀(さんしんのぎ)」。この花嫁行列は屋外で行われるため、天候の影響を直接受けます。


 


デメリット


・雨や強風の場合、参進の儀が中止または縮小されることがある。


夏の猛暑や冬の厳しい寒さは、ゲスト、特にご年配の方や和装の新郎新婦にとって大きな負担となる


 


賢い対策はこれ!


【会場選び】


雨天でも参進ができる屋根付きの回廊がある神社を選ぶ。


 


【事前確認】


式場見学の際に「雨の場合はどうなりますか?」と必ず確認し、雨天時の進行ルートを把握しておく。


 


【時期選び】


可能な限り、気候の穏やかな**春(4月~5月)や秋(10月~11月)**を選ぶ。


 


【ゲストへの配慮】


夏は冷たいおしぼりやうちわ、冬はカイロを用意するなど、おもてなしの心で気候対策グッズを準備する。


 


 


2. 設備面での懸念(冷暖房・バリアフリー)


歴史と伝統を重んじる神社だからこそ、現代の結婚式場のような快適な設備が整っていない場合があります。


 


デメリット


・本殿や拝殿に冷暖房が完備されていない、または効きが弱いことがある。


・歴史的な建造物が多く、石段や砂利道が多いためバリアフリーに対応していない神社が多い。


 


賢い対策はこれ!


【会場見学】


必ずご自身の足で見学に行き、空調の有無や控室の快適さを肌で感じる。


 


【ゲストの顔ぶれで判断】


ご高齢の方や車椅子を利用されるゲストがいる場合は、スロープやエレベーター、多目的トイレの有無を最優先でチェックする。


 


【神社への相談】


 バリアフリー設備がない場合でも、スタッフの方に介助をお願いできるかなど、ソフト面での対応を確認する。


 


 


3. 挙式会場と披露宴会場の「移動」が発生する


多くの神社には、大人数を収容できる披露宴会場が併設されていません。


そのため、挙式後にゲスト全員で別の会場へ移動する必要があります


 


デメリット


・ゲスト、特に遠方から来た方やご年配の方に移動の負担をかけてしまう。


・移動に時間がかかり、結婚式全体のスケジュールが間延びしてしまう


 


賢い対策はこれ!


【移動手段の手配】


新郎新婦側でマイクロバスやタクシーをまとめて手配する。これが最もスマートで親切な対応です。


 


【立地で選ぶ】


 神社から徒歩圏内にある提携料亭やレストランを選ぶ。


 


【併設会場を探す】


 明治神宮(明治記念館)や東京大神宮(マツヤサロン)のように、敷地内や隣接地に披露宴会場を持つ神社を選ぶ。


 


 


4. 収容人数に限りがある


神社の社殿(挙式を行う建物)は、元々大人数の収容を想定して造られていません。


 


デメリット


・一般的な収容人数は40名~50名程度が上限。友人をたくさん呼びたい場合には不向き。


・構造上、後方の席からは新郎新婦の姿が見えにくいことがある。


 


賢い対策はこれ!


【参加スタイルの工夫】


挙式はご親族のみで行い、ご友人には披露宴・パーティーから参加してもらう。


 


【神社選び】


乃木神社(東京)など、80名以上収容可能な大きめの社殿を持つ神社を選ぶ。


 


【参列可否の確認】


親族席には入れなくても、社殿の外や後方から立ち見で参列することが可能かを確認する。


 


 


5. 進行や演出の自由度が低い


神前式は、神様に結婚を奉告する神聖な儀式です。


そのため、進行は古くからのしきたりに則って厳粛に行われます。


 


デメリット


・キリスト教式のように、オリジナルの誓いの言葉を述べたり、指輪交換の際に好きなBGMを流したりすることは基本的にできない。


・進行役は神職が務めるため、友人スピーチなどの演出は組み込めない。


 


賢い対策はこれ!


【役割の切り分け】


「挙式は伝統と格式を重んじる神聖な時間」と割り切り、その厳かな雰囲気を存分に味わう。


 


【披露宴で個性を出す】


オリジナリティやゲスト参加型の演出は、挙式後の披露宴やパーティーで思い切り楽しむ。


このメリハリが、一日をより感動的にします。


 


 


6. 親族以外の友人が参列できない場合がある


これは収容人数の問題に加え、神前式が持つ「家と家の結びつき」を重んじる考え方に由来します。


 


デメリット


・神社の方針として、参列は両家の親族のみと定められている場合がある。


 


賢い対策はこれ!


【ルールの事前確認】


最初の問い合わせや見学の段階で「友人の参列は可能ですか?」とストレートに確認する。


 


挙式は親族のみとし、友人には披露宴からお祝いしてもらう形を取る。事前にその旨を伝えておけば、友人も納得してくれます


 


 


7. 和装やカツラへの抵抗感


白無垢に合わせる「文金高島田」のカツラ。


「似合うか心配」「重そう」といったイメージを持つ花嫁様も少なくありません。


 


デメリット


普段と違う髪型や、締め付けのある和装に抵抗を感じてしまう


 


賢い対策はこれ!


【髪型をアレンジ】


カツラではなく、ご自身の髪で結い上げる「地毛結い」やモダンな「洋髪」を選ぶ。


最近はこちらを選ぶ花嫁様が非常に多いです。


 


【綿帽子を活用】


洋髪の上からでもかぶれるタイプの綿帽子を選べば、憧れの白無垢姿を叶えられます。


 


【念入りな試着】


事前に衣装を試着し、着付けの専門家と相談しながら、苦しくないか、動きやすいかを入念にチェックする。


 


 



 


 


ここまで神社結婚式のデメリットを挙げてきましたが、いかがでしたでしょうか?


 


大切なのは、これらのデメリットはすべて「事前の準備と対策」で乗り越えられるということです。


 


むしろ、これらの注意点を一つひとつクリアし、ゲストへの配慮を重ねることで、お二人の結婚式はより心のこもった、満足度の高い一日になるはずです。


 


 


神社挙式,神前式,劔神社,挙式,会食会,少人数披露宴,ホテルウェディング,直方


 


 


むしろ、これらの注意点を一つひとつクリアし、ゲストへの配慮を重ねることで、お二人の結婚式はより心のこもった、満足度の高い一日になるはずです( ^^) _~~

つばさ

神社挙式・和婚ウェディングプランナー。地元にある神社の御祭神を先祖に持つ家系に生まれ、神道と関わりを持って育つ。知識や経験を活かし年間400組以上のウェデイングをお手伝いしています。伊勢神宮・靖國神社の崇敬会にも所属。この記事では神社・和婚の素晴らしさを分かりやすく伝えて参ります。