なぜ明治神宮は結婚式でも選ばれるのか?
数ある神社の中でも、和婚の地として特別な存在感を放つ「明治神宮」
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親子三代にわたってここで式を挙げることを願う方も多いと言われるほど、多くの人々を惹きつけてやみません。
今回は、なぜ明治神宮がこれほどまでに結婚式の場所として選ばれ続けるのか?その本質的な魅力と、ここで誓うことの意味を、歴史的背景や儀式の詳細と共に深くご紹介いたします。
日本の心を映す杜。御祭神に学ぶ、夫婦の姿
明治神宮に祀られているのは、日本の近代化を導かれた明治天皇と、その皇后である昭憲皇太后です。
かれた明治天皇と、その皇后である昭憲皇太后です。
激動の時代を支え合い、常に国民を想い続けたお二人は、理想の夫婦の姿として深く敬愛されてきました。
この御祭神に誓いを立てるということは、お二人のように固い絆で結ばれ、どんな時も寄り添い、共に未来を築いていくという決意表明とも言えます。
拝殿前の二本の楠が寄り添うように立つ「夫婦楠」は、まさにその誓いの象徴と言えるでしょう。
都心にありながら、約70万平方メートルもの広大な「永遠の杜」は、自然に生まれたものではなく、全国からの献木と人々の祈りによって造営された「人の心の森」です。
この清らかな杜に足を踏み入れた瞬間から、結婚式はすでに始まっているのです。
ただの入場ではない。人生の節目を歩む「参進の儀」
明治神宮の結婚式を語る上で欠かせないのが、神職と巫女に導かれ、朱傘の下、神殿へと進む「参進(さんしん)」の儀です。
これは単なる「入場シーン」ではありません。
玉砂利を踏みしめる音、厳かな雅楽の調べ、木々の間を抜ける風の匂い。
五感を研ぎ澄ませながら、ご両家の皆様と共に歩む一歩一歩が、これまでの人生を振り返り、新たな門出への心を整えるための、神聖な時間となります。
一般の参拝者からも寄せられる祝福の拍手は、社会に結婚を認めてもらうという、古来からの儀式の本質を感じさせてくれるでしょう。
永遠を誓う伝統儀式。その一つひとつに宿る意味
神前で行われる儀式は、古来より受け継がれてきた日本の美しい伝統そのものです。
明治神宮では、最大46名まで参列可能な「奉賽殿(ほうさいでん)」などで、厳粛な儀式が執り行われます。
三献の儀(さんこんのぎ)
「三三九度」とも呼ばれ、新郎新婦が夫婦の永遠の契りを結ぶ、神前式で最も重要な儀式の一つです。大中小の盃で御神酒を酌み交わすことで、家と家との結びつきを固める意味も持ちます。
誓詞奏上(せいしそうじょう)
新郎新婦が神前に進み、夫婦としての誓いの言葉を読み上げます。これからの人生を共に歩む決意を、神々とご参列の皆様の前で表明する、厳かな瞬間です。
これらの儀式を通じて、二人は単に夫婦となるだけでなく、悠久の歴史と文化の一部となるのです。
祝宴の舞台は、歴史と自然が彩る二つの選択肢
挙式後の大切な祝宴の時間は、趣の異なる二つの素晴らしい場所が用意されています。
明治神宮は挙式のみでも可能ですのでパーテイーは外部のプロデユース会社に依頼されることも少なくありません!
伝統と格式の「明治記念館」
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明治神宮の結婚式場として、1947年に開館した由緒ある迎賓館です。明治時代の歴史的建造物の一部を移築した建物は、そのものが芸術品であり、都の有形文化財にも指定されています。約1,000坪の美しい芝生の庭園は、和装も洋装も美しく映える最高の舞台。歴史が薫る空間で、上質なおもてなしが叶います。
杜と一体になる「フォレストテラス明治神宮」
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よりモダンで、神宮の豊かな自然との一体感を重視した空間です。大きな窓から光と緑が降り注ぐ会場や、歴史的建造物である一軒家「桃林荘」の貸切など、プライベート感を大切にしたパーティが可能です。杜の静寂と清らかな空気が、祝宴をより一層特別なものにしてくれます。
都心にあることを忘れてしまうほどの静けさと、人々の祈りが育んだ豊かな自然。
そして、日本の歴史と文化を感じさせる、揺るぎない格式。
明治神宮での結婚式が、時代を超えて多くのカップルに選ばれ続ける理由がここにあります。
結婚という人生の節目を、この特別な場所で迎える。
それはきっと、お二人にとっても、ご家族にとっても、生涯忘れられない思い出となることでしょう♩