2025.08.18

和婚その後の会食は必要?メリット・デメリットを解説


 


厳かな和婚、その後の会食は必要?メリット・デメリットを徹底解説!


 


近年、日本の伝統的な結婚式である「和婚」が、その奥ゆかしさや格式の高さから改めて注目を集めています。しかし、挙式後の「会食」をどうするかで悩むカップルも多いのではないでしょうか。


本記事では、「和婚のみ」と「和婚+会食あり」のそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説し、費用や会場選びのポイント、ゲストへのおもてなしのアイデアまで、和婚を検討しているお二人に役立つ情報をお届けします。


 


和婚における「挙式のみ」と「会食あり」


 


伝統的な和婚は、神社や仏閣で厳かに行われる挙式が中心です。挙式のみで結婚を報告するスタイルもあれば、挙式後に親しい人々を招いて会食の席を設けるスタイルもあります。どちらのスタイルを選ぶかによって、結婚式全体の雰囲気や費用、準備の進め方も大きく変わってきます。


 


「和婚のみ」のメリット・デメリット


 


まずは、挙式のみを行う場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。


メリット




  • 費用の大幅な節約: 会食にかかる費用(会場費、飲食代、装花代など)が発生しないため、結婚式全体の費用を大きく抑えることができます。挙式に必要な最低限の費用(初穂料、衣裳代、美容着付け代など)で済むため、新生活やハネムーンなど他のことにお金をかけたいカップルにおすすめです。




  • 準備期間の短縮と負担の軽減: 会食の準備(ゲストのリストアップ、招待状の発送、席次決め、引出物選びなど)が不要なため、準備期間を大幅に短縮できます。仕事で忙しいカップルや、シンプルな結婚式を望むカップルにとって大きなメリットと言えるでしょう。




  • 二人だけの特別な時間を満喫: 挙式当日は、二人だけの時間をゆっくりと過ごすことができます。挙式の余韻に浸りながら、夫婦となった実感をお二人で分かち合うことができるでしょう。




デメリット




  • ゲストへのお披露目の場が限られる: 挙式に参列できる人数は、神社の規模によって制限されることが多く、親族のみとなるケースが一般的です。そのため、友人や職場関係者など、お世話になった方々へ結婚の報告とお披露目をする機会が限られてしまいます。




  • ご祝儀をいただく機会が少ない: 会食がないため、ゲストからご祝儀をいただく機会が少なくなります。自己資金で結婚式費用をまかなうことを念頭に置いておく必要があります。




  • 結婚式らしさを感じにくい場合も: 挙式のみの場合、あっという間に終わってしまい、結婚式という特別な一日を実感しにくいと感じる方もいるかもしれません。




 





 


「和婚+会食あり」のメリット・デメリット


 


次に、挙式後に会食を行う場合のメリットとデメリットです。


メリット




  • 大切な人たちへ感謝の気持ちを伝えられる: 挙式に参列できなかったゲストにも、結婚の報告と感謝の気持ちを直接伝えることができます。美味しい料理を囲みながら、和やかな雰囲気の中でゲストとの歓談を楽しむ時間は、かけがえのない思い出となるでしょう。




  • 両家の親睦を深める絶好の機会: 両家の家族や親族が一堂に会する貴重な機会です。美味しい食事とお酒を共にすることで、自然と会話も弾み、両家の絆を深めるきっかけになります。




  • 多彩な演出で「二人らしさ」を表現できる: 会食の場では、鏡開きや和装でのケーキ入刀、折り鶴シャワーなど、和婚ならではの演出を取り入れることができます。また、ゲスト一人ひとりに合わせた引出物を用意するなど、心のこもったおもてなしで感謝の気持ちを表現することも可能です。




  • 結婚式の余韻を長く楽しめる: 挙式後も会食という楽しみが続くため、結婚式という特別な一日をより長く満喫することができます。




デメリット




  • 費用が高くなる: 会食費用が加わるため、挙式のみの場合と比較して費用は高くなります。会場の格式や料理のグレード、招待するゲストの人数によって費用は大きく変動します。




  • 準備に時間と手間がかかる: 会食の準備には、会場選びからゲストの選定、演出の企画まで、多くの時間と手間がかかります。余裕を持ったスケジュールで準備を進めることが大切です。




  • ゲストへの配慮が必要: 神社から会食会場までの移動手段の手配や、遠方からのゲストのための宿泊先の手配など、ゲストへの細やかな配慮が必要になります。




 


費用比較:挙式のみ vs 会食あり


 






























































項目 和婚のみ 和婚+会食あり(20名想定)
挙式料(初穂料) 5万円~20万円 5万円~20万円
衣裳(新郎新婦) 20万円~40万円 20万円~40万円
美容着付け 5万円~10万円 5万円~10万円
写真・映像撮影 10万円~20万円 15万円~30万円
会食費用(飲食代) - 20万円~40万円(1人1~2万円)
会場費・席料 - 5万円~15万円
装花・テーブルコーディネート - 5万円~10万円
引出物・引菓子 - 10万円~20万円
その他(移動費など) 1万円~3万円 3万円~5万円
合計 41万円~93万円 88万円~190万円

※上記はあくまで目安であり、地域や選ぶ会場、衣裳のグレードによって大きく変動します。


 


心に残るおもてなし:和婚ならではの演出アイデア


 


会食の場では、和のテイストを取り入れた演出で、ゲストの心に残るおもてなしをしてみてはいかがでしょうか。




  • 鏡開き: 「鏡を割り、未来を拓く」という意味が込められた縁起の良い演出です。ゲストと一緒に「よいしょ!」の掛け声で盛り上がりましょう。




  • 折り鶴シャワー: 挙式後のフラワーシャワーの代わりに、色とりどりの折り鶴で祝福を受ける演出です。和の雰囲気が一層高まります。




  • 水合わせの儀: 新郎新婦それぞれの実家の水を一つの盃に合わせ、それを飲むことで「新しい家族の誕生」を祝う儀式です。




  • だるまの目入れ: 二人の願いを込めて、だるまの片目を入れ、願いが叶ったらもう片方の目を入れるという、ゲスト参加型の演出です。




  • 和菓子ビュッフェ: 季節の美しい和菓子を用意すれば、見た目にも華やかで、女性ゲストに喜ばれること間違いなしです。





 


 



 


 



まとめ


 


和婚後の会食は、決して必須ではありません。お二人の価値観や予算、招待したいゲストの顔ぶれなどを考慮し、最適なスタイルを選ぶことが大切です。


挙式のみのスタイルは、費用を抑え、シンプルで厳かな結婚式を望むカップルにおすすめです。一方、会食ありのスタイルは、大切な人たちに感謝の気持ちを伝え、和やかな雰囲気の中で両家の絆を深めたいカップルに最適です。


それぞれのメリット・デメリットをよく理解し、お二人にとって最高の門出となるよう、じっくりと話し合って決めてくださいね。


つばさ

神社挙式・和婚ウェディングプランナー。地元にある神社の御祭神を先祖に持つ家系に生まれ、神道と関わりを持って育つ。知識や経験を活かし年間400組以上のウェデイングをお手伝いしています。伊勢神宮・靖國神社の崇敬会にも所属。この記事では神社・和婚の素晴らしさを分かりやすく伝えて参ります。