結婚式の見積のここに注意!だまされる前に必ず確認!
夢と希望が詰まった結婚式。式場見学を終え、初めて提示される「初期見積もり」
その金額を見て、「意外と安いかも?」「これなら手が届く!」と喜ぶのは、まだ早いかもしれません。
その見積書には、お二人が「当たり前」と思っているサービスやアイテムが巧妙に省かれていたり、最低限のランクで設定されていたりする「見積もりのからくり」が隠されています.. !
契約書にサインをして「話が違う!」と後悔する前に!
ここでは、結婚式業界の不透明な見積もりで、特に注意すべき「地雷」ポイントを徹底的に解説します。
1. プランの罠:「含まれている」が「最低限」の恐怖
最も多いのが、「プラン料金」に含まれる内容が、おもてなしとして成立しないレベルに設定されているケースです。
料理
メインディッシュが「チキン」になっていませんか?
・からくり
見積書に「コース料理 12,000円」とあっても、そのメインが「鶏肉」や「豚肉」で設定されていることがあります。
・確認ポイント
多くのゲストが期待するのは「牛肉」のステーキです。プランの料理を牛肉に変更する場合、一人あたり3,000円〜5,000円の追加が発生し、80名ならそれだけで24万円以上の増額になります。
・必ず確認
「プラン内の料理の具体的なメニュー(特にメイン食材)を見せてください」
ドリンク
種類が「3種類」など極端に少なくないですか?
・からくり
「フリードリンク」と書かれていても、その内容が「ビール・ウイスキー・烏龍茶」の3種類だけ、という見積もりも実在します。
・確認ポイント
乾杯用のスパークリングワイン、赤・白ワイン、カクテル数種、オレンジジュースなどが含まれていなければ、ゲストのおもてなしとして不十分です。
・必ず確認
「プラン内のフリードリンクの具体的なメニューリストを見せてください」
会場費:貸切時間が「2時間」など短すぎませんか?
・からくり
「会場費」に含まれる時間が、披露宴本番の「2時間半」ギリギリ、あるいは「2時間」で設定されていることがあります。
・確認ポイント
ゲストの受付開始からお見送り終了まで(=実質的な会場拘束時間)は、最低でも3時間〜3時間半は必要です。30分の延長ごとに5万円〜10万円の「延長料金」が発生します。
・必ず確認
「会場費に含まれるのは、何時から何時までの何時間ですか? ゲストの受付開始からお見送り完了までで計算されていますか?」

2. 「え、それ別料金ですか?」後から現れる必須アイテム
お二人が「当然含まれている」と思っているものが、実は高額なオプション扱いになっているケースです。
会場コーディネート:「高砂ソファ」「チェアカバー」「ショープレート」
・からくり
ブライダルフェアで内覧した、あのオシャレな会場。ゲストと距離が近い「高砂ソファ」スタイルに憧れますよね。しかし、それが見積もりに入っておらず、「ソファ使用料・コーディネート料」として5万円〜10万円の追加になることがあります。

・補足
同様に、会場を美しく見せていた「椅子のカバー(チェアカバー)」や、お皿の下の「装飾皿(ショープレート)」も抜かれています。驚くべきことに、会場によっては「ゲストの椅子(チェア)そのもの」がプランに含まれず、1脚1,000円程度の「チェア使用料」が人数分かかるケースすらあります。
・必ず確認
「ブライダルフェアで見た、あの高砂ソファにする場合、追加費用はかかりますか?」「チェアカバー、ショープレート、椅子の使用料は見積もりに含まれていますか?」
撮影データ「カメラマン撮影料」≠「写真データ代」
・からくり
見積もりに「プロカメラマン撮影料 150,000円」と記載。しかし、これは「撮影する技術料」のみで、撮影した「写真データ」をもらう費用が別途10万円かかる、という悪魔的な見積もりが存在します。
・確認ポイント
データがもらえなければ、写真は式場が指定する高額なアルバムでしか手元に残りません。
・必ず確認
「この撮影料には、撮影した写真の全データ(レタッチ済み)をもらう費用も含まれていますか?」
演出:「ファーストミート代」「BGMタイミング指定料」
・からくり
信じられないかもしれませんが、「サービス」だと思っていたことに料金が発生します。
例1: 新郎新婦が対面する「ファーストミート」をチャペルで行うだけで、「チャペル使用料」や「アテンド料」が追加される。
例2: 「BGM再生開始タイミング指定費用」。CDを流すだけなら無料でも、「入場シーンのサビから再生してください」とタイミングを“指定”するだけで、専属の「音響オペレーター料」として5万円が追加される。
・必ず確認
「やりたい演出があるのですが、それを行うのに別途費用がかかりますか?」
3. 最も不透明な「ウェディングケーキ」のからくり
ウェディングケーキは見積もり最大のブラックボックスです。
「入刀した豪華なケーキを、ゲストに配る」
これが実現できるとは限りません...
なぜなら、ケーキには役割別に以下の種類が存在するからです。
① イミテーションケーキ(入刀用・フェイク)
写真映えする豪華な「模型」。入刀する一部分だけが本物。
② お配り用ケーキ(デザート用・生ケーキ)
キッチンで用意される、カット済みの平たい「シートケーキ」。
③ 入刀用ケーキ(全部生ケーキ)
入刀もでき、そのまま配ることもできる本物のケーキ。
④ バイト用ケーキ
ファーストバイト専用の小さなケーキ。
お二人の見積もりには「②お配り用ケーキ 80名分(@1,500円)」の代金しか入っていません。
・ 豪華なケーキで入刀するには「①イミテーションケーキ」のレンタル料(5万円)が追加で必要です。
・ ファーストバイトをするには「④バイト用ケーキ」(1万円)が追加で必要です。
・「え、入刀したケーキをそのまま配りたい?」それなら**「③入刀用生ケーキ(デザイン料込)」**になり、差額が+10万円です。
このように、ケーキだけで10万円以上の差額が発生することはザラにあります。
・必ず確認
「見積もりのケーキ代は、お配り用ですか? 私たちが入刀するケーキは、イミテーションですか、生ケーキですか? ファーストバイト用のケーキは別料金ですか?」

まとめ:契約前に必ず確認すべきこと
「初期見積もり」は、結婚式場があなたと契約するための「撒き餌」でしかありません。
平均的な結婚式を挙げるために必要な項目は、意図的に抜かれています。
「だまされた」と泣き寝入りしないために、契約前にこの質問を必ず投げかけてください.. !
「この見積もりから、最終的に平均でいくら上がりますか?」
「他のカップルが最終的に追加した項目の一覧を見せてください」
「料理、ドリンク、衣装、装花は、平均ランク(真ん中のランク)で見積もりを作り直してください」
即日契約は絶対に避け、見積もりを持ち帰って冷静に分析すること。それが、不透明な結婚式費用から身を守る最大の武器です!