2025.10.27

結婚式の見積のここに注意!だまされる前に必ず確認!

夢と希望が詰まった結婚式。式場見学を終え、初めて提示される「初期見積もり」


 


その金額を見て、「意外と安いかも?」「これなら手が届く!」と喜ぶのは、まだ早いかもしれません。


 


その見積書には、お二人が「当たり前」と思っているサービスやアイテムが巧妙に省かれていたり、最低限のランクで設定されていたりする「見積もりのからくり」が隠されています.. !


 


契約書にサインをして「話が違う!」と後悔する前に!


ここでは、結婚式業界の不透明な見積もりで、特に注意すべき「地雷」ポイントを徹底的に解説します。


 


 


1. プランの罠:「含まれている」が「最低限」の恐怖


最も多いのが、「プラン料金」に含まれる内容が、おもてなしとして成立しないレベルに設定されているケースです。


 


料理


メインディッシュが「チキン」になっていませんか?


 


・からくり


見積書に「コース料理 12,000円」とあっても、そのメインが「鶏肉」や「豚肉」で設定されていることがあります。


 


・確認ポイント


多くのゲストが期待するのは「牛肉」のステーキです。プランの料理を牛肉に変更する場合、一人あたり3,000円〜5,000円の追加が発生し、80名ならそれだけで24万円以上の増額になります。


 


・必ず確認


「プラン内の料理の具体的なメニュー(特にメイン食材)を見せてください」


 


 


ドリンク


種類が「3種類」など極端に少なくないですか?


 


・からくり


「フリードリンク」と書かれていても、その内容が「ビール・ウイスキー・烏龍茶」の3種類だけ、という見積もりも実在します。


 


・確認ポイント


乾杯用のスパークリングワイン、赤・白ワイン、カクテル数種、オレンジジュースなどが含まれていなければ、ゲストのおもてなしとして不十分です。


 


・必ず確認


「プラン内のフリードリンクの具体的なメニューリストを見せてください」


 


 


会場費:貸切時間が「2時間」など短すぎませんか?


・からくり


「会場費」に含まれる時間が、披露宴本番の「2時間半」ギリギリ、あるいは「2時間」で設定されていることがあります。


 


・確認ポイント


ゲストの受付開始からお見送り終了まで(=実質的な会場拘束時間)は、最低でも3時間〜3時間半は必要です。30分の延長ごとに5万円〜10万円の「延長料金」が発生します。


 


・必ず確認


「会場費に含まれるのは、何時から何時までの何時間ですか? ゲストの受付開始からお見送り完了までで計算されていますか?」


 



 


 


2. 「え、それ別料金ですか?」後から現れる必須アイテム


お二人が「当然含まれている」と思っているものが、実は高額なオプション扱いになっているケースです。


 


会場コーディネート:「高砂ソファ」「チェアカバー」「ショープレート」


・からくり


ブライダルフェアで内覧した、あのオシャレな会場。ゲストと距離が近い「高砂ソファ」スタイルに憧れますよね。しかし、それが見積もりに入っておらず、「ソファ使用料・コーディネート料」として5万円〜10万円の追加になることがあります。


 


防府、新山口、山陽小野田、岩国,少人数結婚式,家族婚


 


・補足


同様に、会場を美しく見せていた「椅子のカバー(チェアカバー)」や、お皿の下の「装飾皿(ショープレート)」も抜かれています。驚くべきことに、会場によっては「ゲストの椅子(チェア)そのもの」がプランに含まれず、1脚1,000円程度の「チェア使用料」が人数分かかるケースすらあります。


 


・必ず確認


「ブライダルフェアで見た、あの高砂ソファにする場合、追加費用はかかりますか?」「チェアカバー、ショープレート、椅子の使用料は見積もりに含まれていますか?」


 


 


撮影データ「カメラマン撮影料」≠「写真データ代」


・からくり


 見積もりに「プロカメラマン撮影料 150,000円」と記載。しかし、これは「撮影する技術料」のみで、撮影した「写真データ」をもらう費用が別途10万円かかる、という悪魔的な見積もりが存在します。


 


・確認ポイント


データがもらえなければ、写真は式場が指定する高額なアルバムでしか手元に残りません。


 


・必ず確認


「この撮影料には、撮影した写真の全データ(レタッチ済み)をもらう費用も含まれていますか?」


 


 


演出:「ファーストミート代」「BGMタイミング指定料」


・からくり


信じられないかもしれませんが、「サービス」だと思っていたことに料金が発生します。


 


例1: 新郎新婦が対面する「ファーストミート」をチャペルで行うだけで、「チャペル使用料」や「アテンド料」が追加される。


 


例2: 「BGM再生開始タイミング指定費用」。CDを流すだけなら無料でも、「入場シーンのサビから再生してください」とタイミングを“指定”するだけで、専属の「音響オペレーター料」として5万円が追加される。


 


・必ず確認


「やりたい演出があるのですが、それを行うのに別途費用がかかりますか?」


 


 


3. 最も不透明な「ウェディングケーキ」のからくり


ウェディングケーキは見積もり最大のブラックボックスです。


 


「入刀した豪華なケーキを、ゲストに配る」


これが実現できるとは限りません...


なぜなら、ケーキには役割別に以下の種類が存在するからです。


 


 


① イミテーションケーキ(入刀用・フェイク)


写真映えする豪華な「模型」。入刀する一部分だけが本物。


 


② お配り用ケーキ(デザート用・生ケーキ)


キッチンで用意される、カット済みの平たい「シートケーキ」。


 


③ 入刀用ケーキ(全部生ケーキ)


入刀もでき、そのまま配ることもできる本物のケーキ。


 


④ バイト用ケーキ


ファーストバイト専用の小さなケーキ。


 


お二人の見積もりには「②お配り用ケーキ 80名分(@1,500円)」の代金しか入っていません。


 


・ 豪華なケーキで入刀するには「①イミテーションケーキ」のレンタル料(5万円)が追加で必要です。


 


・ ファーストバイトをするには「④バイト用ケーキ」(1万円)が追加で必要です。


 


・「え、入刀したケーキをそのまま配りたい?」それなら**「③入刀用生ケーキ(デザイン料込)」**になり、差額が+10万円です。


このように、ケーキだけで10万円以上の差額が発生することはザラにあります。


 


・必ず確認


「見積もりのケーキ代は、お配り用ですか? 私たちが入刀するケーキは、イミテーションですか、生ケーキですか? ファーストバイト用のケーキは別料金ですか?」


 



 


まとめ:契約前に必ず確認すべきこと


「初期見積もり」は、結婚式場があなたと契約するための「撒き餌」でしかありません。


 


平均的な結婚式を挙げるために必要な項目は、意図的に抜かれています。


 


「だまされた」と泣き寝入りしないために、契約前にこの質問を必ず投げかけてください.. !


 


「この見積もりから、最終的に平均でいくら上がりますか?」


「他のカップルが最終的に追加した項目の一覧を見せてください」


「料理、ドリンク、衣装、装花は、平均ランク(真ん中のランク)で見積もりを作り直してください」


即日契約は絶対に避け、見積もりを持ち帰って冷静に分析すること。それが、不透明な結婚式費用から身を守る最大の武器です!

つばさ

神社挙式・和婚ウェディングプランナー。地元にある神社の御祭神を先祖に持つ家系に生まれ、神道と関わりを持って育つ。知識や経験を活かし年間400組以上のウェデイングをお手伝いしています。伊勢神宮・靖國神社の崇敬会にも所属。この記事では神社・和婚の素晴らしさを分かりやすく伝えて参ります。