お見送り会とは?違い・マナー・挨拶例文【2026年版】
お見送り会とは?送別会・お別れ会との違いや目的をわかりやすく解説
大切な仲間が職場を去る際、感謝と応援の気持ちを込めて「お見送り会」を開くことがあります。しかし、「送別会とは何が違うのだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、お見送り会とは何か、その基本的な定義と目的を、送別会やお別れ会との違いを交えながら解説します。
「お見送り会」の基本的な意味と目的
お見送り会とは、文字通り**「旅立つ人や故人を温かく送り出すための会」**です。ビジネスシーンでは、退職や異動する人に対し、感謝を伝えて新しい門出を祝う目的で開かれます。また、故人を偲ぶセレモニーとしてこの言葉が使われることもあります。いずれの場合も、主役を思う気持ちが集まる、心のこもった会である点が特徴です。
お見送り会の主な目的は以下の通りです。
- 感謝を伝える: これまでの貢献や共に過ごした時間への感謝を形にする。
- 新しい門出を応援する: 次のステップへ進む主役の未来を励ます。
- 思い出を共有する: 参加者全員で主役との思い出を語り合い、絆を再確認する。
- 気持ちの区切りをつける: 送り出す側と旅立つ側、双方にとって気持ちを整理する場となる。
「送別会」「お別れ会」との違いは?
「お見送り会」「送別会」「お別れ会」は似ていますが、それぞれニュアンスが異なります。状況に最もふさわしい会を企画するために、その違いを理解しておきましょう。
| 名称 | 主な目的・ニュアンス | 雰囲気 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| お見送り会 | 新しい門出を温かく応援する | カジュアル、アットホーム | 退職者、異動者、故人など |
| 送別会 | 功績を称え、労をねぎらう | ややフォーマル、公式 | 退職者、転勤者など |
| お別れ会 | 別れを惜しみ、故人を偲ぶ | 厳粛、しめやか | 故人 |
送別会は、会社や部署が公式に主催することが多く、功績を称えるスピーチといった、セレモニー的な要素が強い傾向にあります。
一方、お見送り会は有志が集まって開くような、よりプライベートでアットホームな会を指す場合が多く、主役がリラックスして楽しめる温かい雰囲気が重視されます。
お別れ会は、主に故人を偲ぶために使われる言葉です。葬儀とは別に親しい人々が集まり、故人の思い出を語り合う場として開かれます。
これらのニュアンスを理解し、会の目的や雰囲気に合った名称を選びましょう。
【主催者・参加者別】お見送り会の準備と当日のマナー完全ガイド
お見送り会を主催する、あるいは参加する場合、それぞれの立場で知っておくべき準備やマナーがあります。これらを押さえて、心から主役を送り出せる素敵な会にしましょう。

主催者が準備すべきこと
温かいお見送り会を成功させるには、主催者の細やかな準備が欠かせません。以下のステップで進めましょう。
-
日程・会場の決定 主役の都合を最優先に日程を調整します。複数の候補日を提示し、主役に選んでもらうと確実です。日程が決まったら、参加人数や会の雰囲気、予算に合わせて会場を選びます。主役の好きな料理や思い出の場所などを考慮すると、より心のこもった会になるでしょう。
-
案内と出欠確認 開催日時、場所、会費などを明記した案内状を作成し、早めに連絡しましょう。メールやチャットツールで問題ありませんが、「〇〇さんのお見送り会」と目的を明確にし、誰もが参加しやすい雰囲気を作ることが大切です。
-
当日のプログラム企画 当日の流れを事前に決め、司会進行、挨拶、プレゼント贈呈などの担当者を決めておくとスムーズです。サプライズを企画する場合は、主役の性格を考慮し、負担にならない演出を心がけましょう。
参加者が心得ておきたいマナー
招待された側も、主役が気持ちよく旅立てるようマナーを守ることが大切です。
-
服装はTPOを意識して ドレスコードの指定がなければ、会場の雰囲気に合わせるのが基本です。レストランならオフィスカジュアル、居酒屋なら清潔感のある私服など、場にふさわしい服装を選びましょう。主役より目立つ服装は避け、主役を引き立てる心遣いが求められます。
-
会費はスマートに渡す 会費はお釣りが出ないように準備し、受付でスムーズに渡せるようにしておきましょう。白い封筒に入れておくとより丁寧です。新札である必要はありませんが、綺麗なお札を用意するのがマナーです。
-
プレゼントや手紙を渡すタイミング 個人的な贈り物は、相手が受け取りやすいタイミングを見計らって渡しましょう。歓談中や会の終盤などが適切です。持ち帰りの負担を考え、かさばらない贈り物を選ぶのも優しさです。
主催者も参加者も、最も大切なのは主役への感謝と応援の気持ちです。その気持ちが、最高のお見送り会につながります。
心に残るお見送り会にするための挨拶・スピーチ例文集【立場別】
挨拶やスピーチは、主役への感謝と応援の気持ちを直接伝えられる重要な場面です。ここでは、様々な立場に合わせたスピーチ例文と、感動を深めるためのポイントをご紹介します。
スピーチを成功させる3つの基本ポイント
感動的なスピーチには、構成や時間配分が重要です。以下の3点を押さえるだけで、格段に伝わりやすくなります。
-
基本の構成は「感謝→エピソード→はなむけ」 最初に感謝の言葉を述べ、次に主役との具体的な思い出やエピソードを語り、最後に未来への応援メッセージで締めくくるのが王道です。この流れに沿うと話がまとまりやすくなります。
-
話す時間は1〜3分が目安 長すぎるスピーチは聞く側の集中力を削いでしまいます。1〜3分程度に収めるのが理想的です。事前に話す内容をまとめ、声に出して時間を計っておくと安心です。
-
避けるべきNGワード・話題 内輪すぎる暴露話や説教じみたアドバイス、会社の愚痴など、場を盛り下げる話題は禁物です。主役や他の参加者が不快に思うような内容は避けましょう。

【例文】上司から部下へ贈る言葉
〇〇さん、△年間、本当にお疲れ様でした。そして、当社への多大なる貢献に心から感謝します。 入社当初、緊張した面持ちで挨拶に来てくれた日のことを昨日のことのように思い出します。 特に印象深いのは、〇〇プロジェクトでのあなたの粘り強さです。困難な状況でも諦めず、チームを鼓舞し続けた姿は、多くのメンバーに勇気を与えてくれました。 新しい環境では、これまでの経験を活かし、さらに大きな舞台で挑戦されることと思います。その明るさと誠実さがあれば、どこへ行っても必ず活躍できると確信しています。健康に留意して、頑張ってください。今後のご活躍を心から祈っています。
【例文】同僚から贈る言葉
〇〇さん、ご栄転おめでとうございます。 いつも隣の席で、仕事の相談に乗ってもらったり、ランチで他愛もない話で笑い合ったりした日々が本当に楽しかったです。明日から〇〇さんがいないと思うと、正直とても寂しいです。 〇〇さんから教わった仕事の進め方は、今では私の大きな武器になっています。本当にありがとうございました。 新しい職場でも、その優しさと行動力で、きっと皆から愛される存在になることでしょう。私たちも〇〇さんに負けないよう頑張りますので、たまには顔を見せにきてください。今後のご活躍を心から応援しています。
【例文】送り出される本人からのお礼の言葉
本日は、私のためにこのような素晴らしいお見送り会を開いていただき、誠にありがとうございます。皆様の温かいお気持ちに、胸がいっぱいです。 入社してから〇年間、至らない点も多々あったかと思いますが、皆様の温かいご指導とサポートのおかげで、多くのことを学び、成長することができました。特に〇〇の案件で壁にぶつかった際、チームの皆さんに助けていただいたことは決して忘れません。 この会社で得た貴重な経験と、皆様との出会いは、私にとって一生の財産です。ここで得た学びを糧に、次のステージでも精一杯頑張りたいと思います。 最後になりますが、皆様の今後のご健勝と、会社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。本当に、ありがとうございました。

感謝を伝え新たな門出を祝うために。お見送り会で最も大切なこと
お見送り会の本質は、形式以上に「心」にあります。マナーや進行も大切ですが、それらはすべて主役への感謝と応援の気持ちを伝えるための手段です。心が伝わる会にするためのポイントを改めて確認しましょう。
心が伝わる会にするための3つのポイント
温かい気持ちが伝わる会にするために、以下の3つの視点を大切にしてください。
-
主役への「感謝」を具体的に伝える プレゼントやメッセージカードに、主役との思い出を反映させましょう。「なぜこれを選んだのか」という理由が伝わるだけで、喜びは格段に大きくなるでしょう。スピーチでは、「〇〇の時に助けてもらった」といった具体的なエピソードを交えることで、感謝の言葉に深みが生まれます。
-
新たな門出を「祝福」するポジティブな雰囲気を作る 別れには寂しさが伴いますが、お見送り会は未来への期待を共有する場でもあります。会場の装飾を明るくしたり、主役の好きな音楽をBGMにしたりと、前向きな雰囲気作りを心がけましょう。参加者一人ひとりの明るい表情や温かい拍手が、主役の背中を押すエールになります。
-
参加者全員で「思い出」を共有する工夫をする 主役を中心にしつつ、参加者全員が「このチームで良かった」と感じられる時間を作り出しましょう。思い出の写真をスライドショーで上映したり、簡単なクイズを取り入れたりするのも良い方法です。共通の思い出を振り返る時間は、組織の絆を再確認し、残るメンバーの結束力を高めるきっかけにもなります。
「お見送り会とは」人生の節目を彩る大切な儀式
改めて「お見送り会とは何か」を考えると、それは単なるイベントではなく、送り出す側と送り出される側の双方にとって、これまでの歩みを称え、未来への一歩を後押しするためのかけがえのない儀式です。
送り出す側は、主役が残した功績や学びを再確認する機会になります。送り出される側は、自分が築いてきたものが確かに価値あるものだったと実感し、自信を持って次のステージへ進むエネルギーを受け取る場になるのです。
完璧な進行や高価な贈り物以上に、主役の顔を思い浮かべ、「ありがとう」「頑張って」という気持ちをどうすれば最も伝えられるかを考えること。そのプロセスこそが、忘れられない一日を創り上げる鍵です。この会が、主役にとっても参加者にとっても、心に残る温かい思い出となることを願っています。